TATTOOあり」を観る。
この映画のモデルになった梅川事件については、うすぼんやりとしか覚えてないが、映画は、「梅川事件」そのものについては描かれていなかったのが意外だった。高橋伴明監督は、きっとそれはどうでもよい、と思ったんだろう。観終わった後私もそうだと思った。
冒頭は、タイトルが示唆するシーン。そしてその後は、事件を起こすまでの過程が丹念に描かれている。しかし「TATTOOあり」って良いタイトルだな。
もうひとつ印象深かったのが、宇崎竜童の恋人役の高橋恵子のだめンズウォーカーぶり。ちったぁ勉強せぇよ!と言いたくなるぐらい、ダメ男ばかり渡り歩く。せっかく宇崎と別れたのに、なんでまたあんなチンケなチンピラと付き合うかねぇ。「あの男はホンモノよ」って。TATTOO「刺青」あり [DVD]
DVについての考え方もまだあの頃と今では違うんだな。宇崎にボカスカ殴られて実家に戻るのに、親は宇崎が連れ戻しに来ると、「ほら、この人もこんなに優しゅう言ってくれてるんや。悪いやないか」とホイホイ手放してしまうのだ。チキンラーメンかじるシーンは壮絶。
エンドロール観ていたら、周防正行とか井筒和幸とか錚々たるメンバーがスタッフに加わっていた。

映画館に「犬神家の一族」も観に行ってきた。
私も猿蔵みたいな人がほしい。