昨日ふと、そう言えば「川内康範」ってまだご存命だっけ?と気になり、調べてみたところ、「アルツハイマーの治療中」と書いてあった。まあ、確かにお年だし…と思いつつ今朝になって、いつものように芸能ニュースを見てビックリ!「森進一VS川内康範『おふくろさん』をめぐり泥仕合」と。記者会見まで開いて、あの唄をもう唄わせない!と息巻いている。声は少し弱々しいが、でも全然元気じゃないか。
川内康範氏のことは、10年ぐらい前の「クイックジャパン」で竹熊健太郎氏のインタビュー記事を読んで知った。それまで、全然知らなかった。特に印象深かったのが、飛行機事故の遺体が安置されているホテルに出向き、腐乱死体にすがって泣いている人々を見て、「骨まで愛して」という詩を作った、という話。「愛は情死である」というテーマもかっこいい。レインボーマンの話やグリコ森永事件の話も興味深かったけど、なんというか、清濁併せ持つ、独特の魅力のあるおじいさんだな、と思った。そして、ひしひしと、この人は実際に体験したこと、自分に根付いたことから湧き上がってくる真実の核だけを語る人だな〜と思った。こういうおじいさん好きです。
あと、この「クイックジャパン」の記事は、まず竹熊氏の川内康範氏宛ての手紙から始まるのだが、これがまたいい。こんな手紙受け取ったからにはインタビュー受けずにはおられまい。
この泥仕合もなんですが、川内先生どうぞこれからもますますお元気で!