今日、道を歩きながら、フツーに「死にたい」と考えていた。
いろんなやりたくない仕事がたまっており、それを片付けるのが面倒で、それに加えて、「完璧」と思って出した書類に不備が見つかり、「あーあ」と自分に失望してしまったのだった。
ビルの上から飛び降りようか、とか、首つろうか、と考えていた。
あまりにもくだらない理由でフツーに自殺を考えている自分に気づき、「うつ」かしら、と思いつつ、ぼんやりしていたら、その後、静かにやる気が出てきて、難なくたまった仕事をひとつひとつ片付けていった。
なんなのだろう。
帰りの電車の中、ふと見た車内刷りの広告に「うつ、ノイローゼ、不安神経症、あがり症、どもり、云々カウンセリングで治します」みたいなのがあり、なんかその症状の一つ一つがドーン、ドーンと自分に向かって迫ってきて、不思議と「あんたは大丈夫」と言われているような気がしてきた。
昔、一番しんどかった時、私は今よりもずっと元気だった。
なんて私は不幸なんだ、と思って蒲団かぶってずーっと泣き続けていた日、お昼過ぎにふとお腹がすき、むくっと起きて、腫れた目を隠すためにメガネして、着替えて、近くのラーメン屋さんで一人でラーメン食べた。
あれ、おいしかったな。
あの時よりも、今の方が、元気じゃないけど、でも、おだやかに毎日過ごしてる。
自分の脳の働きなのか、神様のはからいなのかわからないけど、いつも、もうダメだ、と思うと、じんわりその気持ちが凪いでいくような気がする。
今日、そういえば、もうひとつ電車の中で思った。
私の後ろに、ものすごくお尻がプリッとした女の子が立っていて、「わー触りたい」と思ってしまった。「魔が差す」瞬間ってあるんだろうな、とその時思ったのだった。