横浜散策

Mさんと横浜シルク博物館へ「世界の風呂敷展」を見に行く。南アメリカアフガニスタン、韓国、中国、あらゆる国に、「風呂敷」的な使われ方をする布がある。それは、物を運ぶ時に使うのだが、そのモノは例えば、穀物だったり、遺体だったりする。「包む」だけでなく「被せる」という使い方もある。お盆の上のお茶が冷めないように、ホコリや虫をよけるために被せる布。いろいろあって面白かった。
風呂敷包みを持った人を何十年も前から撮り続けている人の写真のコーナーがあったが、その当時はきっと何気ない風景だったはずの唐草模様の風呂敷を背中にしょったおじさん(泥棒?なわけないか)や、大きな風呂敷包みを抱えた行商のおばさんや、羽織を着てどこかにおつかいものを届けに行く女性等々、今はほとんど見られない風景ばかりになってしまった。
昔、民俗学の本か何かで、あまりにも当たり前のようにある習慣や道具などは、「残そう」という意識を皆が持たないため、廃れるとそのまま消えてしまう、という話を読んだことがある。そういう意味ではとても貴重な記録だ。
その後、ホテルニューグランドでお茶して、港でドラゴンレース見てきた。久しぶりに磯の香りを嗅いだ。