千円でべろべろ

北千住の「天七」と「大はし」という店に行ってきた。「天七」は立ち食いの串揚げ屋さん。1本140〜170円。大阪風にカウンターにソースの容器があって「二度づけお断り」の貼り紙。キャベツのざく切りが山盛り。串揚げはどれも美味しかったが、特にレンコンと若どり。店内は、私を除いて全員男。あんまり易々と入ってはいけないサンクチュアリのような気がした。「大はし」も同じ。ただ、こちらは、店内が改装して間もないようで、キレイで、女性客も結構いた。焼酎をロックで頼んだところ、なぜかショットグラスになみなみと注がれて出てきた。氷なしで。こりゃ飲めないかな、と思ったが、げそわさ、赤貝の肝わさなどをつまみに結局おかわりしてしまった。
「天七」から「大はし」に向かう途中、「じゃ、キャバクラ行っか」と言いつつ、西口の飲み屋横丁のようなところをうろうろ歩いた。ところどころ、客引きのお兄さんがいる中、一人塩沢ときみたいなおばさんがとある店の前に立っていた。ドアが開いていたので、中をのぞいたところ、推定年齢75歳くらいのおばあさんがピンクのスーツを着て、赤い口紅をしてソファーに横掛けし、静かに微笑していた。
北千住の奥深さを垣間見た気がした。